今話題になっている浜松市の新しい制度「パートナーシップ宣誓制度」。

今回はこのパートナーシップ宣誓制度とLGBTについて詳しく記事にさせて頂きたいと思っております！

さて、早速ですがまずはLGBTってなに？というところから説明をさせて頂きます。

LGBTとは？

LGBTとは…

L⇒女性の同性愛者（レズビアン）
G⇒男性の同性愛者（ゲイ）
B⇒両性愛者（バイセクシャル）
T⇒身体の性と心の性が一致していない性同一性障害、性自認（トランスジェンダー）

の総称です。

LGBT以外のあり方もたくさんあり、

パンセクシュアル⇒相手の身体的性や性自認にかかわりなく、性的・恋愛的魅力を感じうる性。

クエスチョ二ング⇒自身の性的指向・性自認が定まっていない・定めていない性。

アセクシュアル又はエイセクシャル⇒他人に性的魅力を抱かない性。日本で使われる際は、「恋愛感情を抱かない」アロマンティックもあわせてアセクシュアルも合わせて説明されることがある。

Xジェンダー⇒性自認を男性・女性のどちらか一方に定めない・定められない性。

など表現は数多くあります。言葉にするならこれに該当するということであり、「これに該当するけど、自分はこういう自認」という風に個人個人で考えは様々です。

LGBTs、LGBTq又はLGBTQIA̟̟+と表現することもあり、この場合は「すべて」を表すような表現になります。

QIA+はLGBT以外にもまだまだあり方はあるんだよ！という意味で、次のような事を略しています。

Q（クィア）⇒女性･男性･LGBTに当てはまらない人たち。第三の性ともいわれ、呼称としては、差別用語からポジティブ使用へ変遷の歴史を持つ昨今よく使用される表現。

Q（クエスチョニング）⇒自身の性自認や性的指向が定まっていなかったり、敢えて定めていない人たち。

I（インターセクシュアル）⇒両性具有者。男女両方の性を持ち、おもに身体で女性か男性かを判断できない特徴をもつ人たち。

A（エイセクシュアル）⇒無性愛者。性的指向がなく、他者へ恒常的に恋愛感情などをもたない。

重複した説明も含まれていますが、このようにいろいろな呼称があるのは当事者に配慮して使い分ける為です。

パートナーシップ宣誓制度とは？

日本におけるパートナーシップ制度とは、その全てが自治体で制定されているものであり、当然法的な効力はない制度です。

国が認める「婚姻」とは大きく違いますが、法的な保障の付く同性婚への礎となるものとして期待されています。

また、法的な効力はないものの、証明書を提示すれば婚姻夫婦と同等のサービスが受けられる取り組みも進められていて、LGBTの方々はこのようにジワジワと婚姻が認められる日が近づいている事に嬉しさともどかしさを感じながら暮らしているわけです。

それでも浜松市でパートナーシップ宣誓制度が施行される事で、LGBTの友人たちは大変喜んでいます。

今日では多くの自治体がパートナーシップ制度を取り入れ、それを活用する市民も増えてきていますので、これからの日本がLGBTsの方々にとって暮らしやすい環境になる事を祈るばかりです。

以下は現在日本でパートナーシップ宣誓制度やそれに類する制度を制定している自治体です。


東京都渋谷区（２０１５年４月施行）日本初！
東京都世田谷区（２０１５年１１月）
三重県伊賀市（２０１６年４月）
兵庫県宝塚市（２０１６年６月）
沖縄県那覇市（２０１６年７月）
北海道札幌市（２０１７年６月）
福岡県福岡市（２０１８年４月）
大阪府大阪市（２０１８年７月）
東京都中野区（２０１８年８月）
群馬県大泉町（２０１９年１月）
千葉県千葉市（２０１９年１月）異性パートナーなら事実婚が認められている。
大阪府堺市（２０１９年４月）
熊本県熊本市（２０１９年４月）
東京都府中市（２０１９年４月）
神奈川県横須賀市（２０１９年４月）
岡山県総社市（２０１９年４月）
神奈川県小田原市（２０１９年４月）
大阪府枚方市（２０１９年４月）
東京都江戸川区（２０１９年４月）
東京都豊島区（２０１９年４月）
栃木県氏鹿沼市（２０１９年６月）
宮崎県宮崎市（２０１９年６月）
茨城県（２０１９年７月）
長崎市（２０１９年９月）
愛知県西尾市（２０１９年９月）
福岡県北九州市（２０１９年９月）
兵庫県三田市（２０１９年１０月）
大阪府交野市（２０１９年１１月）
神奈川県横浜市（２０１９年１２月）
大阪府大東市（２０１９年１２月）
神奈川県鎌倉市（２０１９年１２月）
香川県三豊市（２０２０年１月）
兵庫県尼崎市（２０２０年１月）
大阪府大阪府全域（２０２０年１月）
宮崎県木城町（２０２０年３月）
静岡県浜松市（２０２０年４月）

LGBTの人たちの思い

今回の記事はLGBTの方々の「パートナーシップ制度」「婚姻」について書かせて頂いておりますが、当事者の方々とお話させて頂く機会の多い私が直接感じた皆さんの思いをここで届けたいと思います。

婚姻などに関する事以外も印象に残った言葉を箇条書きにしてみます。

※今回紹介するのは当事者の友人たち、お客様個人の発言です。



・家を建てるのにローンを組みたい。でも僕らゲイカップルは夫婦になれないから世帯収入としてまとめて計算が出来ず今のままでは認められない。だから養子縁組をして好きな人と親子になるんだよね。

・LGBTへのサービスはかなりのビジネスになる。だからもっと私たちの事を知ってアンテナを高めてほしい。

・カミングアウトをする事は目的じゃない。ひっそり生きていくのはいい。でも当たり前の保障が受けられる日本になってもらいたい。

・僕がゲイだと知らない好きな男性に、いろいろ尽くしてしまう。尽くしてしまうとパシリみたいになるww

・ゲイだからって誰でも好きになると思うなよ？俺にもタイプがある。

・私はレズだとカミングアウトしてるけど、女子会に呼ばれても恋愛の話に入れてもらえない。話はふってくれるけど、みんなに共感してもらえる話は出来ないから黙ってしまう事がある。

・僕は性別がない。性別がないってどちらにもなれるって事じゃない。どちらにもなれないって事。

・せっかくゲイをカミングアウトしてるんだからもっとイジってほしい。そして笑ってほしい。僕には笑わせるだけの器もあるからww

・LGBTの人たちは人の気持ちがわかる。だから否定する人の気持ちもわかる。

・結婚式をするっていう行為はハードルが高い。だって結婚出来ないんだもん。

・男性も女性も好きだけど、結婚するなら男性しかダメなんてひどい。



このようにいろいろな思いを抱いて暮らしているんですよね。

LGBTの方々は基本的に相手の意見や生き方を尊重して生きています。だから話していると人生感の深さや器に感動すら覚えます。

今回のパートナーシップ宣言制度。みんなにおめでとうを伝えたいと思います。

浜松市のこの制度は本当に大きな一歩ですよね！！

まとめ

私は、浜松市でこのパートナーシップ宣誓制度が始まると言われる１年ほど前から浜松市主催の意見交換会に参加したり、LGBTの方々の集まりに参加したりしてさまざまな見解を聞いて来ましたが、正直最初は難しい問題だと感じておりました。

それまでは数人の友人がいただけで、ほぼウェディングでしかLGBTの方とお話する機会はなかった為、何も知らない私が土足で踏み込むようなことは出来ませんし、すごく繊細な問題だと思っていたためです。

しかし、本当に大勢の当事者の方々とお話をさせていただいた事で、特に難しく考える必要もないことに気が付きました。

「一人ひとりとちゃんと話す」ということさえ出来れば、それは友達になるということでしかなく、LGBTかどうかなんて関係ないのです。

いろんなマイノリティーの友達がいたら楽しくないですか？

これからたくさんのLGBTカップルのウェディングパーティーが始まります。

結婚式場ではまだまだ受け入れてくれる場所も少ないLGBTカップルのウェディング…WISE WEDDINGへのお問い合わせもこれまで以上に増えてくることと思います。

婚姻に直結する結婚式の仕事だからこそ、私にはきっとできる事がある。

そして、LGBTカップルの話をいつでも聞ける今の環境にいられる事で、プランナーとして良いプランニングが出来るはず！

これからもWISE WEDDINGは全力でLGBTカップルのウェディングをサポートしていきます！！

WISE WEDDING
コーディネーター 髙木裕司浜松市在住。

WISE WEDDING代表。「人がいてくれるだけで幸せ」というミニマムの考えから組み立てていく結婚式は派手さよりも人への感謝に重きを置きたいカップルの指示を得ている。2015年CTcreation‐EVENTS‐を設立。2019年には、WISE WEDDINGとしてリニューアルオープンした。

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